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【人材育成】中小製造業における伸び悩む新人の育成に効果のある教え方って(CAM作業など)

【人材育成】中小製造業における伸び悩む新人の育成に効果のある教え方って(CAM作業など)

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あいつらは聞いてくるばっかりで何にも自分で考えようとせん。1から10まで全て教えないとわからないのか

 

このような言葉は、私自身、金型メーカーなど、ものづくり中小企業でさんざん聞いてきました。

 

先日コンサル先で、この発言に関係する事があったので、少し想うことを書いてみます。

 

CAMでつくった3次元加工についてのことでした。

 

自由曲面をCAMデータによって切削加工する際、新人さんが最も悩むことの一つに、ボールエンドミルの突出し量による切削加工条件の変化があります。

 

これをどう設定するかについては、経験にもとづき、突出し量が短い、もっとも速度を出せる状態から、どれだけ送り速度や主軸回転速度を下げていくかを決めていきます。

 

どれだけ下げるかは、過去の経験や実際に加工した実績をもとに、何%下げるかを決めていく方法もありますが、では、例えば、φ2ボールエンドミルを10ミリ突き出すときと、20ミリ突き出すとき、これはそれぞれ変えなくてはいけないでしょうか。

 

例えばある時、10ミリのとき、20%下げました。20ミリのとき、30%下げました、とします。

 

きっと新人さんが困るのは、また次の別の加工のとき、16ミリの突出しのときは、どうするのか?また、40ミリの突出しのときは、どうするのか?

その都度、困って質問してくると思います。

 

この時、一番最初に書いた、

 

あいつらは聞いてくるばっかりで何にも自分で考えようとせん。1から10まで全て教えないとわからないのか

 

これを言ってしまうのでしょうか?

 

 

私は、これを言いません。

 

中小企業の採用事情において、新人さんが自ら課題を知り、自分から解決を図って、最適な生産性をいきなりあげていける人は見たことありません。

 

ですから、「1を聞いて10を知る」という行動がとれるように、教えるこちらから最大限の道筋を作ってあげます。

 

例えば、上記の例でいけば、下のような表を作ってあげて、これを埋めるように、それは自分で考えてみて、と教えたりします。

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さらに、この中間にあたるような長さのものは、下げるほうに合せればリスクは無いよね、と教えます。

 

私が言いたいことは、技術的にこの表の速度が良いかどうかではなく、教える側が、事前にどれだけ相手がその後、疑問に思うであろうことを察知して、そこを踏まえた教え方ができるかどうかが大事だと思っております。

 

そして、こうした覚えること全体を包括したような教え方をしていると、教えられる相手も、伸びるのが早くなります。

 

それは当然です。なぜなら、自分で考える余地をこちらが準備して用意してあげるからです。必然的に自分で考えることになります。

 

もっとも良くないことは、いつも結果ばかり教えているパターンです。これは、新人さんがもっとも伸び悩む教育方法です。

 

教えなくてはいけないことは、そもそもなぜその答えになったのか、その考え方の方です。

 

例えば、「これってホイストで向こうに運べばいいですか?」と、よく現場では新人さんに質問されませんか?

 

で、「そうだよ。あの台車の上に置いといて」とか返事しませんか。

 

これをずっと繰り返していると、その新人さんは伸びませんし、教えるこちらもいいかげん、「まだ勝手がわからないのか!」とイライラする羽目になります。

 

何を教えなくてはいけないのでしょうか。

 

「理由」です。

 

なぜ、こちらがその結果を言ったのか、理由を言わないと、相手(新人さん)は、いつまでたっても、「判断基準」を知ることができません。

 

新人さんにしてみると、基準の無い「判断」を続けることになり、こちらから見ると、いつまでたっても「理解の遅い」とか「伸び悩む」人材になってしまいます。

 

ですから、例えば、先ほどの例でいえば、「そうだよ。本来、完成した製品を、一番優先に置くのはあそこの置き場だけど、そこが埋まっていたら、次はあそこに置く決まりになっていて、今回はその両方が埋まっているから、いつもとは違うあの台車の上におくんだよ」と、自分が判断したその理由までいってあげると、次は、新人さんもその判断基準を使うことができます。

 

私は、時間があれば、今のようなルールはチャチャと紙に書きます。これは、お互いの覚え書きです。しかも新人さんにしてみれば、そのメモを残しておけば、ちょっとしたマニュアルです。

 

このように、教える相手には、結果ではなく、判断基準を教えなくては、いつまでたっても自分で判断できない伸び悩む人材のままになってしまいます。

 

ぜひぜひポテンシャル人材を有効に成長させてあげてくださいませ。

 

金型・部品加工業 専門コンサルティング

代表者:村上英樹

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